CRPは、感染症等を起因とする炎症バイオマーカーとして確立されています。
急性炎症時のCRP濃度は、他の急性期反応物質の濃度より大きく上昇するため、CRP検査は全身性炎症の指標として使用され、CRP検査値の上昇は感染症や敗血症の診断補助として長く使用されています。
CRPは、感染症や敗血症以外の刺激でも上昇を示し、疾患特異度が低いことが問題視されています。しかし、新生児の早発型敗血症(生後24時間以内の発症)の感度が高いと考えられており、この目的ではスクリーニングに広く使用されています[1]。
CRPによる敗血症診断の補助
急性期反応とその結果により起こるCRP値の上昇は、疾患特異的ではないため、CRP単独での診断はできません。
ただし、CRPで敗血症等の感染症診断を裏付ける根拠を得ることは可能です。たとえば、高熱と呼吸数増加といった一定の基準がある場合、敗血症を発症する恐れがある炎症状態や感染をCRP値により診断することができます。
プロカルシトニン(PCT)検査とCRP検査を併用することにより、敗血症を全身性炎症から効果的に識別できます。敗血症は、感染に対する免疫反応が制御できなくなった状態であり、死亡率は30%にも及びます。
CRP、PCT、ラクテート(乳酸)、またはこれらのバイオマーカーの組み合わせは、感染症の重症度と相関しており、患者の臨床経過の予後予測に役立ちます。
ラクテート(乳酸)値が2.0 mmol/L (18 mg/dL) を超える場合は、重度の臓器血流低下が考えられます。この状態は敗血症ショックにつながり、死亡リスクは約50%と言われています[2-6]。