PCT(プロカルシトニン)

敗血症の診断補助に役立つバイオマーカー

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迅速に測定結果を報告
敗血症の早期発症
疾患進行のモニタリング改善

救急部門におけるPCT検査

多くの患者は、局部感染で救急部門に来院するか、場合によっては重大な外傷または手術後に感染症を発症します。

敗血症は、感染に対する宿主の反応異常によって引き起こされる生命を脅かす臓器機能障害と定義されています[1]。敗血症は病院における死因の第1位となっています[2]。

敗血症は、特に初期段階での発見が困難であり、救急部門や集中治療室の臨床医にとって診断上の大きな課題となっています。

プロカルシトニン(PCT)は、感染に反応して多く放出されるため、敗血症のリスク指標として役立ちます。

販売名: AQT90 FLEX システム
届出番号: 13B2X00079000004

販売名: プロカルシトニン AQT テストキット
承認番号: 22800EZX00049000

免疫測定装置およびソリューション

CRP C反応性蛋白

D-dimer

NT-proBNP

PCT プロカルシトニン

トロポニンI

ßhCG ヒト絨毛性ゴナドトロピン

PCT - 敗血症の診断補助のためのバイオマーカー

PCTは、カルシトニンの116アミノ酸ポリペプチドプロホルモンです。

PCTは主に甲状腺のC細胞で生合成され、肺や腸など他臓器の神経内分泌組織でも微量ですが合成されています。正常な血中プロカルシトニンは非常に低濃度です[3]。

しかし、炎症性サイトカインや、特に敗血症の際に存在する細菌性エンドトキシンによって、ほとんどすべての臓器で産生が促進され、大量のPCTが血中に放出されることになります。これにより、PCT値を敗血症のバイオマーカーとして利用することができます。PCT値が高いほど、全身感染や敗血症の可能性が高くなります[3]。

敗血症診断におけるPCTに関する詳細情報

敗血症に関連する死亡率と罹患率は、生存率を改善するための迅速かつ効果的な治療法の実施に関する厳格なガイドラインがあるにもかかわらず[5]、前立腺がん、乳がん、HIV/AIDSの合計よりも高いままです[4]。

AQT90 FLEX PCT検査は、迅速かつ急性期ケアのために、EDTA、またはリチウムヘパリン全血もしくは血漿検体中のPCTを定量的に測定する体外診断用アッセイです。急性期医療および集中治療の臨床医にとって、敗血症の早期発見を助ける重要なツールとなっています。これにより、臨床医は抗生物質治療を適切なタイミングから遅れずに開始することができます。

PCTは、疾患の早期診断と、進行のモニタリング改善に役立つ可能性があります。早期診断･治療は、生存率の上昇にとって非常に重要です[6]。

AQT90 FLEXによるPCT検査

ラジオメーターの免疫測定装置AQT90 FLEXは、バイオマーカーの評価を患者のベッドサイドに迅速に提供するベンチトップ型の分析装置です。AQT90 FLEXは、21分未満でPCTの結果を提供し、敗血症のリスクを抱える重症患者の検査において臨床医を支援します[7]。

クローズドシステムによりPCT検査が容易になります。オペレーターは採血管をサンプルポートのチューブホルダーに挿入するだけで、装置が自動で測定を実行します。サンプルの前処理は不要です。

AQT90 FLEXの詳細はこちら

AQT90 FLEXによるPCTの主な利点

血液に直接触れない：クローズドシステム
サンプル前処理や測定前準備が不要
サンプルタイプ: 静脈全血と血漿
PCT測定は、一般的に血液培養と優れた適合性を示します
他の市販のPCT測定との良好な相関性

PCT測定仕様

所要時間:

21 分

CV % (血漿): 日差再現性 CV %(濃度) 0.092 μg/L:12.5%

95パーセンタイル: 全血 < 0.12 μg/L、血漿 0.087 μg/L

トレーサビリティ: B∙R∙A∙H∙M∙S社のPCT®センシティブKRYPTOR®の結果と相関するように調整

*上記値は例として挙げています。施設ごとに値を設定してください。

商標に関する注意事項

B·R·A·H·M·S PCT® および B·R·A·H·M·S® は B·R·A·H·M·S GmbH の登録商標です。 KRYPTOR® は Cisbio Bioassays の登録商標です。その他すべての商標は各所有者に帰属します。

参考文献

1. Singer M, et al. The Third International Consensus Definitions for Sepsis and Septic Shock (Sepsis-3). JAMA 2016
2. Rudd et al. Global, regional, and national sepsis incidence and mortality, 1990 -2017: analysis for the Global Burden of Disease Study. The Lancet Volume 395, Issue 10219, 18 -24 January 2020; 200-211.
3. Sartelli M, et al. The role of procalcitonin inreducing antibiotics across the surgical pathway. World Journal of Emergency Surgery. 2021
4. Vincent JL. Increasing awareness of sepsis: World Sepsis Day. Crit Care 2012
5. Levy MM, Dellinger RP, Townsend SR, et al. The Surviving Sepsis Campaign: results of an international guideline-based performance improvement program targeting severe sepsis. Intensive Care Med 2010
6. Riedel S, et al. Procalcitonin as a Marker for the Detection of Bacteremia and Sepsis in the Emergency Department. Am J Clin Pathol 2011
7. Li et al. Determining procalcitonin at point-of-care; A method comparison study of four commercial PCT assays. Practical Laboratory Medicine 2021; 25.

23041103-R02

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