血液ガス検体から気泡を除去

血液ガス検体から気泡を除去し、検体の質を確保

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動脈血を採取する際、測定結果の偏りを防止するために、シリンジ(血ガスキット)内の気泡を直ちに除去する必要があります。

シリンジの壁面を静かにたたいて気泡を上部に集めます。次にシリンジの先端をガーゼなどにつけ、プランジャー(吸子)を押して気泡を除去します。

ベント機能付きチップキャップを使用している場合、キャップをつけたまま気泡を除去できるため、血液への曝露を抑えることができます。[1]

血液ガス検体での気泡混入の影響

血液ガス検体に気泡が混入した場合は、pO2の値に偏りが生じる可能性があります。血液検体の本来のpO2値に応じて、pO2の測定値に対する偏りはプラス(偽高値)あるいはマイナス(偽低値)の二通りの影響があります。ほとんどの場合、この偏りはプラス(偽高値)です。

しかしpO2値が高い検体においては気泡中の酸素との平衡により、本来の値と比べて低い値が報告される可能性があります。

患者および医療従事者への影響 

血液検体に気泡が混入している場合、誤った診断へつながる可能性があります。pO2の偽高値または偽低値が認識されない場合、結果の誤った解釈につながるおそれがあります。

さらに、ガーゼなどへ血液ガス検体の気泡を除去する場合、医療従事者は血液に触れるおそれがあり、血液由来病原体に接触する潜在的なリスクがあります。ベント機能付きsafeTIPCAPを使用しないで気泡を除去すると、血液由来病原体へ曝露するリスクがあります。 

血液ガス検体から気泡を除去

ベント機能付きsafeTIPCAPはクローズドシステムを形成し、気泡の除去と血液へ曝露するリスクを抑えます。

また、ベント機能付きsafeTIPCAPは気泡除去後に検体を密閉し、大気への曝露を防ぎます。safeTIPCAPを装着したまま、ラジオメーター製血液ガス分析装置で測定操作を実施できるため、血液への接触リスクを抑えることができます。

safeTIPCAP付きsafePICO動脈血サンプラー

safePICO動脈血サンプラー(血ガスキット)のベント機能付きsafeTIPCAPを使用することで、血液接触のリスクを抑えながら動脈血液ガス検体から容易に気泡を除去できます。ベント機能付きsafeTIPCAPは血液採取後直ちに検体を密閉し、血液ガス測定中も装着したままで使用可能です。

safePICO動脈血サンプラーは測定前エラーのリスクを低減するよう設計されています。safePICOは血液検体からの気泡除去を容易にするだけでなく、混和による溶血、針刺し事故、検体の凝固、または検体の取り違えなどのリスクを低減するのに役立ちます。

動脈血サンプラー(血ガスキット) safePICO動脈血サンプラー(血ガスキット) safePICO

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参考文献

1. Dukic L et al. Blood gas testing and related measurements: National recommendations on behalf of the Croatian Society of Medical Biochemistry and Laboratory Medicine.  

21041602-R02

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